お知らせ

参加者さんからのおたより 2013年6月18日

<Vol.9>質問意見 Q&Aコーナーその

 

 こんにちは、「エゾチル通信」編集部です。

 毎月「エゾチル通信」を通して、ご質問・ご要望を頂いたお声の中から、特に多かった項目にお答えしていく「質問・意見 Q&Aコーナー」をお届けします。

 第4回目の今回は、2つのご質問にお答えしていきます♪

 

① エコチル調査に参加している北海道ユニットセンターの人数を見て

  もっと参加していると思いました。意外と少ないんですね。

 

――― 北海道でのエコチル調査は、2011年2月より9,000人を目標にリクルートをスタートしました。開始から27ヶ月の期間を経て、現在約5,700人の方が調査に参加されています。

 全国のエコチル調査実施地区(全国15か所)全体で見ると、現在約71,000人の参加登録があり、目標の10万人に徐々に近づきつつあります。

 このあと、調査登録は、来年平成26年3月まで参加を受け付けておりますので、より多くの方に参加していただきたいと思います。そのためには、皆様のご理解とご協力が必要ですので、お近くのお知り合いの方・ご友人の方にも、エコチル調査について広めてくださるととても有り難く思います。

 

 

② エコチル調査に参加していますが、何をどんなふうに研究していて

  どうしてこの研究が必要なのか、いまいちよくわかりません。  

 

   ――― 「調査の意義は何か?」という質問に、お答えします。

 

 人々を取り巻く社会環境、生活環境は大きく変わってきており、環境の汚染が悪影響を及ぼす可能性(=環境リスク)が増大しているのではないかという懸念があります。

なかでも、化学物質など環境中の有害物が子どもの成長・発達にもたらず影響について、国内外で大きな関心事となっています。

 

 特に赤ちゃんや小さな子どもは、体内の有害物を体の外に出す力が弱く、環境の影響を受けやすいを考えられます。例えば、アレルギーの子どものお母さんの血液中の「A」という物質濃度がアレルギーのない子どもよりも高いことがわかった場合、この「A」という日用品などへの使用を規制していくという対策を取ることにより、子どもが「A」という物質によりアレルギーを引き起こす可能性を低く抑えることができます。

 

 実際の健康状態は化学物質だけではなく、遺伝的な背景など、複雑な要因が絡んでいます。病気がわかってから過去にさかのぼってお聞きしますと、記憶が不正確になりますので、お母さんのお腹にいるときからの調査が必要になります。科学物質の測定には時間と費用がかかりますし、子どもの成長をおいかけていきますので、結果がでるまでには長い時間がかかります。少しずつわかってくることがありますので、情報を少しでも多く皆様にお伝えしていければと思っております。

 

ご質問・ご要望・ご感想など、皆様の声をお待ちしております。

     お問い合わせは

     ec-hokkaido@cehs.hokudai.ac.jp まで

     皆様のお便りをお待ちしております。

 

北海道ユニットセンター事務局

「エゾチル通信」編集部