北海道ユニットセンター

エコチル調査北海道ユニットセンターは、全国15カ所の調査拠点の1つとして、北海道大学環境健康科学研究教育センター内に設置されています。

北海道の地域環境の特徴として、農業生産量が多く、特に作物の種類が多様であるため農薬にさられる人口が多いこと、また日本の中で最も寒冷地にあるため、住宅の気密性・断熱性は極めて高く、子どもや妊婦さんが室内環境の影響を受けやすいことがあげられます。

環境健康科学研究教育センターでは、2001年に環境と子どもの健康に関する研究・北海道スタディを立ち上げました。胎児期の母の血液、分娩時の臍帯血などを長期保存し、先天異常、出生時体格、神経発達、アレルギー疾患などと環境物質との関連について、現在も調査を行っています。この調査は、エコチル調査研究の先駆け的なモデルとなっています。

実施エリアについて

北海道におけるエコチル調査の実施エリアは3つで、人口195万人の都市圏である札幌、人口34万人の中核都市・旭川、オホーツク海に面し、農業、林業、漁業地域を周辺にもち合計人口12万人の北見市周辺1市4町です。

3エリアでは、札幌サブユニット(北海道大学・札幌医科大学)、旭川サブユニット(旭川医科大学)、北見サブユニット(日本赤十字北海道看護大学)の4大学が、各担当地域における調査のサポートを行いながら、共同研究を進めています。