追加調査

エコチル調査では、各ユニットセンターが独自の計画、予算に基づき、事前に環境省の承認を受けて追加調査を行っています。北海道ユニットセンターでは、参加について同意をいただいた方のみを対象に、下記の追加調査を実施しました。

マタニティヨガの周産期予後改善効果に関する研究

近年、多くの施設でマタニティヨガが実践されています。その効果に関して海外の調査では、子どもの発育がよくなることや、早産が少なくなることが報告されていますが、国内では調査がほとんど行われていません。

そこで、今回エコチル調査に参加いただいている皆様に、マタニティヨガの実践の効果を研究する目的で調査を行いました。マタニティヨガの実践について自記式質問票調査へのご回答をお願いしました。

この調査結果は、2016年に論文発表されました。

環境化学物質によるASD等神経発達障害への影響解明

胎児期に環境中の化学物質にさらされることによって、2歳前後のお子さんに与える社会性発達への影響を明らかにする目的で実施しました。

2歳前後のお子さんの社会性発達に関する質問票にお答えいただき、別途同意をいただいた方には、お子さんの尿をご提供いただきました。この調査は、子どもの精神発達についての心配ごとや、保護者の子育ての悩みについて、専門的な相談ができる十分な支援体制のもとに行われました。

胎児期の内分泌かく乱物質への曝露が性分化・性腺機能に及ぼす影響: 環境遺伝交互作用の解明

私たちの生活環境の中にあるさまざまな化学物質が子どもの発達、特に性腺機能などに影響を与える可能性があることがわかってきました。しかし、日常生活のレベルでどのくらいの影響を受けるかについてはまだわかっていません。そこで、北海道の子どもたちの環境化学物質のレベルと性腺機能への影響を明らかにするためにこの調査を実施しました。

お母さまから分娩後の血液と分娩時の臍帯血をいただき、化学物質やホルモンの濃度測定、化学物質の影響を受ける遺伝子を解析しました。また、 赤ちゃんの身体測定で性ホルモンの影響を受けるとされている、肛門-性器間の距離、第2指・第4指の長さなどを測定しました。

幼児期における親子の身体接触(スキンシップ)頻度が、子どもの健康に与える影響に関する研究

幼児期(約3歳半)のスキンシップ頻度を調査し、スキンシップが子どもの成長発達に与える影響を明らかにする目的で実施しました。

お子さんがおよそ3歳半を迎える時期に、スキンシップに関する質問票にお答えいただきました。いただいた回答と、エコチル調査の情報から、スキンシップが何らかの病気を予防する効果があるか、また発達を促す効果があるかを明らかにします。

胎児期および学童期の化学物質曝露による学童期の性役割行動および2D/4Dに及ぼす影響の解明

胎児期に環境中の化学物質にさらされると子どもの脳の性分化にどのような影響が及ぼされるかを明らかにすることを目的としています。

小学2年時に実施する学童期検査に来ていただいたお子さんに尿の採取と手のひらのコピーをお願いします。手のひらのコピーは、性ホルモンの影響を受けるとされる第2指と第4指の長さを測定するためです。また、脳の性分化への影響を調べるために、性役割傾向調査票に答えていただきます。

この調査は2020年4月現在実施中です。