こんにちは
エコチル調査 北海道ユニットセンター 事務局です。
エコチル調査に参加いただいているみなさまからのデータをもとに、
プレスリリースをいたしました
北海道における妊婦さんのシラカンバ花粉アレルギーの割合について
調べた研究成果になります。
こちらからご覧いただけます
2013年3月29日までにご登録いただいた
北海道ユニットの参加者さま5121名から、
北海道ユニットセンターの暫定データを使用して
集計を行ったデータです。
上記のPDF記事には、
北海道におけるエコチル調査参加妊婦さんたちの中で
シラカンバ花粉の特異的IgE抗体*が陽性(クラス2以上)の方の割合が28%
これまでにアレルギー性鼻炎・花粉症と診断されたことがある方は30.3%
という集計結果を示しています。
スギ花粉の特異的IgE抗体の陽性が6%と、全国平均50%を
大きく下回り、全国15か所のエコチル調査を行っている
ユニットセンターの中で最も低い値でした。
花粉症は近年増加が懸念されていますが、
どの程度の患者さんがいるのかというはっきりしたデータは
これまでにほとんどありませんでした。
本研究は全国の妊婦さんを対象に実施した大規模な疫学調査で、
特異的IgE抗体の陽性の割合を初めて明らかにしました。
今後の調査継続により、胎児期の化学物質曝露や
生後の社会・養育なども含めた環境要因と
子どもの健康や発達を調べることで、
子どもの成長や健康に影響を与える原因となる
環境要因を解明していきます。
ぜひプレスリリースをご覧になって、
エコチル調査でわかってきたことを共有できたらうれしいです
*特異的IgE抗体:特定のアレルゲンとだけ結合するIgE型の抗体
クラス0(陰性)、クラス1(偽陽性)、クラス2~6(陽性)の7段階で示される。
クラスが上がるほどアレルゲンである可能性は高いですが、
IgE抗体があっても症状を示さないこともあります。