お知らせ

トピックス 2013年5月14日

【プレスリリース】北海道における妊婦さんのシラカンバ花粉アレルギー率がわかってきました

こんにちはhappy01

エコチル調査 北海道ユニットセンター 事務局です。

 

エコチル調査に参加いただいているみなさまからのデータをもとに、

プレスリリースをいたしましたsign01

 

北海道における妊婦さんのシラカンバ花粉アレルギーの割合について

調べた研究成果になります。

 

こちらからご覧いただけます

北海道における妊婦のシラカンバ花粉アレルギー.pdf

 

2013年3月29日までにご登録いただいた

北海道ユニットの参加者さま5121名から、

北海道ユニットセンターの暫定データを使用して

集計を行ったデータです。

 

上記のPDF記事には、

北海道におけるエコチル調査参加妊婦さんたちの中で

シラカンバ花粉の特異的IgE抗体*が陽性(クラス2以上)の方の割合が28%

これまでにアレルギー性鼻炎・花粉症と診断されたことがある方は30.3%

という集計結果を示しています。

 

スギ花粉の特異的IgE抗体の陽性が6%と、全国平均50%を

大きく下回り、全国15か所のエコチル調査を行っている

ユニットセンターの中で最も低い値でした。

 

花粉症は近年増加が懸念されていますが、

どの程度の患者さんがいるのかというはっきりしたデータは

これまでにほとんどありませんでした。

 

本研究は全国の妊婦さんを対象に実施した大規模な疫学調査で、

特異的IgE抗体の陽性の割合を初めて明らかにしました。

 

今後の調査継続により、胎児期の化学物質曝露や

生後の社会・養育なども含めた環境要因と

子どもの健康や発達を調べることで、

子どもの成長や健康に影響を与える原因となる

環境要因を解明していきます。

 

ぜひプレスリリースをご覧になって、

エコチル調査でわかってきたことを共有できたらうれしいですhappy01

 

*特異的IgE抗体:特定のアレルゲンとだけ結合するIgE型の抗体

クラス0(陰性)、クラス1(偽陽性)、クラス2~6(陽性)の7段階で示される。

クラスが上がるほどアレルゲンである可能性は高いですが、

IgE抗体があっても症状を示さないこともあります。