お知らせ

スタッフブログ 2015年8月21日

エコチル調査のこれまでの成果を13回北海道周産期談話会にて発表してきました!

みなさまこんにちは。

お盆休みはご家族で楽しまれたでしょうか。

さて、ご報告が少し遅くなりましたが、8月1日(土)の第13回北海道周産期談話会にて、「北海道のエコチル調査の集計結果:生後2歳までの食物アレルギーの頻度および食品の摂食状況について」というタイトルで、みなさまからいただいた調査票の集計結果を発表してまいりました。

今回の発表では、これまでのエコチル調査でご協力いただいている医療機関の方々や周産期医療に関わる産科や小児科の先生方への成果報告でしたが、会に参加の先生方からも大変興味を持って聞いていただきました。

発表の内容をみなさまにも一部ご報告させていただきますね。

食物アレルギーを持つ北海道の小中学生は、全国平均より上回っているということが文部科学省や北海道教育委員会より報告されています。

キャプチャ1

そこで、エコチル調査に参加されている北海道のお子さまの生後2歳までに食物アレルギーと診断された割合を全国の集計結果と比較してみたところ、北海道の生後1歳、1.5歳、2歳の食物アレルギーの割合は全国と差はありませんでした。

キャプチャ2
また、1歳時点のお子さんの食品の摂食状況について調べてみたところ、離乳食を始めても、ピーナッツ、そばは、食べさせていない、あるいは食べ始める時期が遅い傾向があり、これは全国と同様でした。

キャプチャ3

食べさせないようにした理由の回答としては、北海道、全国共に「アレルギーが心配」が最も多く、お母様たちに「食品を子どもへ与える時期が早いと食物アレルギー発症するかもしれない」という意識があることが食べ始めの時期に影響していることが考えられました。

キャプチャ4

今回の結果は、暫定的な集計結果ですので、今後は、より詳細な検討をしていきたいと思います。

また、エコチル調査は13歳まで続く長い調査ですので、今後もお母様たちからいただいた調査票から、北海道と全国の各年齢での食物アレルギーの有病率を今後も学童期まで追跡して詳細を明らかにしてゆきたいと思います!

お盆が過ぎて急に涼しくなりましたが、今までの暑さ疲れや温度差で体調を崩さないようお気をつけくださいね!

エコチル調査 北海道ユニットセンター事務局
アイツバマイ ゆふ