Q & A

調査に関する質問

  • この調査は何のために行っているのですか?

    お子さまの成長. 近年、胎児の器官や組織が作られる妊娠初期に取り込んだ環境化学物質(私たちの身の回りにある化学物質)や生活環境が、子どもの成長や発達など健康に影響を与える可能性があることが知られるようになってきました。そこで、「北海道スタディ」では、環境化学物質や私たちを取り巻く環境とお子さまの健康との関係について明らかにすることを目的として調査をしています。この調査は、環境健康科学研究教育センターが主体となって国からの補助金を受けて行われております。日本で使用する環境化学物質やその他の環境要因の健康リスク評価を行うことで、この調査による結果を健康障害の予防に役立てていきます。

  • 調査はいつまで(何歳まで)続くのですか?

    今現在の計画では、今後、成人(18歳)を迎えるお子さまに、本調査へのご協力に関するご案内およびご説明をいたします。その後の年齢の調査については社会状況に応じて考えていきます。
    このように長い期間に渡り調査を継続しているのは、化学物質だけではなく無線通信やその他の環境が2002年の調査開始時から変化し続けており、これらの環境が子どもに及ぼす影響を注意深く長期的に調べていく必要があるためです。長年に渡る本調査へのご協力に感謝いたしますとともに、今後も可能な限り調査にご協力いただければ幸甚です。

  • 環境化学物質の調査と聞いていましたが、最近の質問は内容が違うように思います。調査内容が変わったのでしょうか?

    北海道スタディでは、私たちをとりまく環境が子どもの健康に与える影響について調べるため、開始当初より化学物質を中心として調査を進めてまいりました。しかし現在は環境化学物質だけでなく、無線通信等の環境にも大きな変化が見られ、子どもの健康への影響が懸念されている状況です。今後、これまでの調査に加えて、携帯電話やインターネット環境による健康影響も調べていきたいと考えております。引き続き、ご協力いただけますと幸いです。

  • 道外に引っ越しても継続して調査に参加できますか?

    引き続きご参加いただけます。主に郵送での調査となりますが、継続してご参加していただけますと有難く存じます。

  • なぜ過去のことを質問するのでしょうか。

    お子さまの成長、発達の様子は、調査時点の情報のみから推測できるわけではありません。学童期や思春期は、家庭生活や学校やお仕事などの社会生活を通して、日々身体も心も成長しています。また、発達の道筋 (発達過程)は個人差がありますので、ある1つの時点だけではなく、一定の期間にどのような行動をとりがちであったか、あるいはお母さまからみてどのように見えたか、といったお子さまの生活ぶりや、身の回りで起きた出来事の情報などが必要となります。そのため、過去についてもお聞きしています。

  • 提供した臍帯血は、今後もし子どもが必要になったときには提供してもらえるのですか?

    臍帯血を移植する場合の「臍帯血バンク」とは採取方法・保存方法が異なっております。そのため、申し訳ございませんが、ご提供ができません。

  • 調査結果が知りたいです。

    一部の結果は説明とともにお返しいたします。ただし、発達検査や化学物質測定、電波や騒音など、結果が出るまでに時間がかかる項目や、結果の説明に一定の基準がない項目については個人にお返しできない場合があります。何卒ご理解いただけますと幸いです。気になることがありましたら事務局までお問い合わせください。
    また、調査全体の結果としては「これまでにわかったこと」に掲載しておりますのでそちらをご覧ください。

  • 調査での個人情報漏れが心配です。

    個人情報の取り扱いについては、個人情報保護に関する規則を定めて実施しております。ご回答いただいたアンケート用紙などは事務局関係者のみが入ることができる個人情報専用室にて鍵付きキャビネットで保管し、回答いただいた内容や検査数値の個人が特定できる情報は、インターネットに接続していないパソコンで管理しています。また、個人に関する情報はお名前の代わりに、個人が特定できない形式で記号化しております。すべての情報は、研究目的にのみ使用され、研究成果の発表等においても、個人に関する情報を第三者に公表することはありません。これらの対策をもって、個人情報保護に最大限の注意を払っています。ご理解いただければ幸いです。

質問票に関すること

尿に関する調査のこと

対面調査に関する質問

  • 対面調査の案内が届いたことがありませんが、なぜでしょうか?

    現在実施している調査では、札幌市および近隣地域にお住まいの方が対象となります。

  • 現在の対面調査はどのような調査がありますか?

    現在(2021年度現在)は、下記の調査(対象年齢)を実施しております。対面調査のご案内をお受け取りになった際には、是非調査への参加をご検討いただけますと幸いです。
    日々のお子さまの成長や環境には変化があります。それらを正確にとらえるために、繰り返して同じような内容の質問をさせていただく場合がございます。お手数ですが、その時々の状況についてご回答をよろしくお願いいたします。

    • 環境と子ども医学的調査(9-11歳)
    • 環境と脳波の測定調査(中学生)
    • 思春期の健康および日用品の使用に関する対面調査「健康思春期対面調査」(14-17歳)
  • 対面調査は希望したら必ず受けられますか?

    対面調査では、調査の内容に合わせた対象年齢を設定しております。また、交通費などの支給規定により、原則として、札幌市および近隣地域にお住まいの対象年齢の方へ対面調査のご案内をさせていただいております。そのため、対面調査参加のご希望をお受けしても、残念ながら現時点では、ご案内をさせていただいたお子さまに限って実施させていただいております。遠方にお住まいの方で、対面調査への参加について特段のご要望をお持ちの方は事務局までご連絡ください。別途ご相談させていただきます。また、お子さま1名ずつ個別に実施する調査であるため、実施できる件数に限りがございますことを、どうかご理解ください。

環境化学物質について

(フッ素・食品添加物・プラスチック製品の使用)
  • 子どもたちへの農薬等の影響が心配です。

    日本では農薬の安全に関して配慮されており、影響を受けやすい人(子どもなど)とそうでない人との個人差も考慮して決定されております。しかし、現在ヒトでの疫学研究が十分ではありません。そのため、人々の生活環境中での疫学調査が必要とされております。
    そこで私たちは、農薬も含めた環境化学物質が子どもたちの健康にどのような影響を与えるのかの研究を行うことで、これらの結果を国民側から行政組織へ訴え、国の政策に生かしていくことを目指しております。

  • 食品添加物使用について教えてください。

    日本国内における規制については内閣府の食品安全委員会が安全性の評価を行っており、そちらのホームページに詳しく記載がされておりますので、抜粋させていただきます。
    「食品添加物は、厚生労働大臣が人の健康を損なうおそれがない場合として定めるもの以外は使用が禁止されており、安全性が確認され、かつ有用性があるものが指定されています。また、食品添加物の品質の確保や不適切な使用を防ぐため、必要に応じ個別に一定の品質を確保するための成分規格や使用目的、対象食品や使用量といった使用基準などが設定されています。これらは、食品安全委員会が安全性について食品健康影響評価を行い、単回投与毒性試験、反復投与毒性試験、繁殖毒性試験、発がん性試験、遺伝毒性試験な どの動物実験等の結果を踏まえて、人が生涯にわたり毎日摂取し続けたとしても、健康上の問題を生じないとされる一日当たり、体重1kgあたり摂取量、すなわち一日摂取許容量(ADI)を設定しています。このADIに基づき、リスク管理機関である厚生労働省において、添加物としての指定及び規格基準の設定が行われます。また、国内に流通しているものは保健所、海外から輸入されたものについては検疫所で基準に合った添加物が使用されているかどうかの検査等による確認が行われています。そのため、現在使用されている食品添加物は、種々の試験で安全性が確認された上で使用されておりますので、どうぞご安心ください。」(食品安全委員会のホームページより:http://www.fsc.go.jp/
    以上のように、日本では食品添加物の安全に関して配慮されており、ADIは動物と人間の差や、子どもなどの影響を受けやすい人と、そうでない人との個人差も考慮して決定されております。
    バランスの良い食事をするために、加工食品も手作りの物と上手く組み合わせて豊かな食生活をおくりましょう。

  • PVC(ポリ塩化ビニール)製のテーブルクロスやマットを使用しているのですが、健康被害が心配です。PVC製品の代わりの素材はありますか?

    生活を便利にするほとんどのプラスチック製品には、フタル酸エステルや有機フッ素化合物などの化学物質が含まれています。予防の観点からみると、このような化学物質が含まれた製品を使わないことが最善策となりますが、現代生活ではこれらの製品を完全に取り除くのは困難なのが現状です。
    ご質問に対する直接的な回答ではありませんが、「食品容器」と「フロアマット」を例として、日常生活の中で少しでもこれらの化学物質の曝露を減らす方法をご紹介します。

    プラスチック製の食品容器を使う場合
    • 食品を入れて加熱しない
    • 熱いもの、油っぽい食品を入れない
    • 劣化したものは使わない
    • レンジを利用するときは、陶磁器や耐熱ガラス製などの食器を使用する
    PVC製のフロアマットを使う場合
    • ホコリが溜まらないように気を付ける
    • 寝転がらない
    • 赤ちゃんが口を付けたり舐めないように気を付ける
    • 床を触った手は、食事の前に洗う

    ※シリコーンやメラミンの安全性については、食品安全委員会の検討がまとめられております。ご参照ください。
    【シリコーン】http://www.fsc.go.jp/sonota/kikansi/36gou/36gou_4.pdf
    【メラミン】https://www.fsc.go.jp/emerg/melamine1009.pdf

  • 兄弟姉妹の中で一人だけアレルギーがあります。対処法について教えてください。

    アレルギーは環境の影響を受けやすいと言われていますが、同じ環境下でもアレルギーを発症する子としない子がいます。そのメカニズムは明らかになっていません。対応策として、掃除の仕方、布団の手入れ、ペットを触った後の手洗い、ペットのシャンプーをするなどがあります。

  • ハウスダストとダニアレルギー、犬・猫アレルギーの結果が出ました。部屋にペットがいる、部屋が汚いなどの環境の影響はあるのでしょうか?また対処法はありますか?

    アレルギーは、環境の影響を受けやすいと言われています。症状出現を抑えるために気を付けることとしては、掃除の仕方、布団の手入れ、ペットを触った後の手洗い、ペットのシャンプー励行などがあります。ハウスダストとダニに関しては、掃除機だけでなく、水拭きするなどしてホコリをためないような掃除が良いとされています。

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