お知らせ
2012年01月31日

岸玲子センター長が日本衛生学会 学会賞を受賞

当センターセンター長 岸 玲子が平成23年度(第14回)日本衛生学会学会賞を受賞しました。

研究業績
  「出生コーホート研究による次世代影響解明など
   生涯を通じた人々の健康増進のための環境疫学研究」

岸特任教授の研究フィールドは、胎児期から小児、労働者・高齢者まで、社会に生きる人々の生涯を対象にした広い視野の予防医学的研究です。

2001年に開始し、現在なお進行中の大規模出生コーホート「環境と子どもの健康に関する北海道スタディ」では、関連する世界の一流誌に多くの論文を発表しています。一方、生活環境のシックハウス症候群の原因解明に関しては、北海道に限局せず全国規模の疫学研究に発展させ、研究班として作成した「シックハウス症候群に関する相談と対策マニュアル」は、全国の保健所などで室内環境の改善対策に役立てられています。そのほか、わが国の職業がん対策の端緒となった本邦初のクロム肺がんの研究、「介護予防研究」の先駆けとなった高齢者の社会的サポートネットワークと心身の健康に関する縦断研究などを実施してきたことが評価されました。

表彰式および受賞者講演は、3月26日に京都で開催される第82回日本衛生学会学術総会で行われる予定です。

http://www.nacos.com/jsh/main/award-gakkai.html

これまでの研究にご協力頂いた多くの参加者の皆さま、共同研究者の諸先生方に感謝いたします。この受賞を励みとし、これからも世界に通用し、日本の衛生学の発展に寄与するような疫学研究の継続に精励していく所存です。