お知らせ
2022年11月30日

4回世界保健機関 西太平洋地域協力センターフォーラム参加しました

 11月28日(月)・29日(火)に、世界保健機関(WHO)西太平洋地域事務局(WPRO:Western Pacific Regional Office)主催で、この地域のWHO Collaborating Centre(WHO CC)が一堂に会するフォーラムが4年ぶりに開催されました。コロナ禍での開催ということもあり、カンボジア・シェムリアップの会場はオンライン会場と常時接続されており、ハイブリット形式でWPROや各WHO CCからの発表や、参加者が議論し合うワークショップが行われました。フォーラム全体で、西太平洋地域の10ヵ国に点在する198のWHO CCから300名が参加しました。北海道大学には現在、環境健康科学研究教育センターにWHO CC for Environmental Health and Prevention of Chemical Hazardsが、及び人獣共通感染症国際共同研究所にWHO CC for Zoonosis Controlが設置されています。

 フォーラムには山内太郎教授(保健科学研究院、環境健康科学研究教育センター)、池田敦子教授(保健科学研究院、環境健康科学研究教育センター)、山崎圭子特任講師(環境健康科学研究教育センター)、澤 洋文教授(人獣共通感染症国際共同研究所)、松野啓太准教授(人獣共通感染症国際共同研究所)の5名が参加し、WPROスタッフや他のWHO CCメンバーとの交流を深めました。

 本フォーラムでは「For the Future: Towards the Healthiest and Safest Region」をキーワードに、いかにWHOとWHO CCが協働して、特に各国でのCOVID-19対応経験を活かした活動を実施するかが議論されました。全体での会議だけでなく、それぞれのWHOCCの活動領域ごとに分かれたグループディスカッションを通して、WHOCCが西太平洋地域における人々の健康の増進に寄与するための方策が話し合われました。その結果、WHOとWHOCCはこの地域における各国の問題を共有し、専門知をより効率良く活用するための計画・体制整備を行うことが全会一致で決定されました。また、本フォーラム中には、会場からバスで1時間ほど移動し、カンボジア農村地帯の医療拠点の見学も行いました。カンボジアの地方における医療体制・設備について紹介を受けることで、WHOCCとしての活動に現場の声を反映させるプロセスの重要性を感じる機会となりました。

 北海道大学の2つのWHO CCは今後もお互いに連携し合い、本学における教育・研究にWHO CCとしての活動を反映させていきたいと考えています。(人獣共通感染症国際共同研究所)

左から山崎特任講師、池田教授、山内教授、澤教授、松野准教授