北海道大学環境健康科学研究教育センター

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Hokkaido University Center for Environmental and Health Sciences

センター長ご挨拶

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ogasawara人間は日々環境に触れ、環境を変えながら自身の生命を維持し活動を続けています。加えて、人類は他の生物とともに生態系を構成し地球全体の環境激変のただ中に生きています。

    環境と健康の問題を考えるときに重要となるポイントは、人間と自然および社会環境の複雑な関係を理解することです。すなわち、(1)公害病の発生など、社会環境によって自然環境が大きな影響を受けることは、歴史的事例から学ぶことができますし、(2)近年、食や住居、交通や都市計画のような生活環境が健康に与える影響の比重が高くなりつつあることを認識するなど。一方で、(3)健康や疾病、安全には私たち自身のライフスタイルが大きな役割を果たしているものの、実際のところ私たちの行動やライフスタイルは、労働態様や社会経済的要因の影響を強く受けているのです。

    世界的にみても、貧困や高齢化といった社会環境要因が、人々の健康に大きな影響を与えると認識され、対策が必要となってきております。さらに、オゾン層破壊、地球温暖化、新たな感染症や化学物質汚染など、一国の取り組みだけでは解決できない地球規模の課題が増えてきています。

    このように現代では、環境が人々の健康と安全に与える影響が多大で、かつ健康障害を引き起こすリスクが子どもから高齢者までを対象とすることからも、自然環境と社会のあり様について幅広い視点からの研究が必要であり、サステイナビリティを重要課題として全学的活動を進めている北海道大学に環境健康科学研究教育センターが設立されたのは、大きな意義があるものと考えます。

    現在、当センターでは環境省から委託を受けて医学研究科、教育学研究院、保健科学研究院、さらには札幌医科大学、旭川医科大学、日本赤十字北海道看護大学などと連携して、全国規模の研究「子どもの健康と環境に関する全国調査」を行っています。また、文部科学省および厚生労働科学研究として、「環境化学物質の次世代影響評価に関する前向きコーホート研究」など世界的にみても先駆的な研究を行っており、他にも「室内空気質の健康影響に関する研究」や「職業ストレスと働く人の健康に関する前向きコーホート研究と介入研究」「高齢者の健康のための社会的サポートネットワーク研究と介護予防システムに関する研究」など、自然・社会環境と人々の健康に関する研究を行っています。

    今後は、前述の部局に留まらず、多くの研究科(院)と連携して「環境と健康」に関する研究を発展させるとともに、市民へと活動の輪を広げ、また一層高度な研究開発や環境と健康に関する大学院教育の連携をはかっていく予定です。本センターが、人々のクオリティ・オブ・ライフの向上および本学の発展に貢献できますよう、学内外、国内外の皆様のご支援、ご協力をお願い申し上げます。

小笠原克彦 教授
環境健康科学研究教育センター
センター長

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