お知らせ
2011年02月07日

環境省「子供の健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」国際交流会議が開催されました

 環境省のエコチル調査にかかわる医師や研究者と、諸外国や国際機関における出生コホート調査の関係者との情報交換を目的とする国際連携会議が2月2日(水)から東京で開催されました。引き続き、4日(金)より全国のユニットセンターのうち福岡と北海道の視察が行われ、最後の訪問地の北海道には、6日(日)に海外招聘者の6名と関係者が来道されました。夜には、キリンビール園(中央区)でWelcome Receptionが開催され、ジンギスカンや海鮮焼きなど北海道らしいメニューを囲みながらの会食となりました。

 7日(月)の国際交流会議は、CEHSで行われ、北海道ユニットセンター関係者はもとより、千葉ユニットセンターからの参加者もいらっしゃいました。最初は、ランチの注文から。ランチタイムは、学内のファカルティハウス「エンレイソウ」のレストランを予定しており、事前の注文を挙手で行いましたが、メニューに悩む参加者もおり、和やかな雰囲気の中で、スタートしました。岸玲子センター長の挨拶とCEHSの紹介で始まり、札幌、旭川、北見の各サブユニットの紹介は、それぞれの町の紹介も兼ね、その都度活発な質疑応答がなされました。また、午前で退席予定のDr.Terence Dwyer(I4C)のプレゼンテーションも続けて行われ、午前中のセッションは終了となりました。午後からは、学内の文学部や教育学部の研究者や、大学院生も参加し、岸センター長のもと研究が続けられてきた「北海道スタディ」と「シックハウス」の研究成果が紹介されました。どの参加者も非常に興味を持たれ、いずれの発表に対しても、活発な質疑応答やディスカッション、今後に生かせるアドバイスを数多くいただき、大学院生にとってもよい経験になったと思います。引き続き、米国、韓国、デンマークそしてWHOの海外招聘者による各国の出生コホート研究の概要や、世界の動向のプレゼンテーションが行われました。朝から始まった交流会議は、外が暗くなるまで、ペースダウンすることなく行われ、どの参加者からも非常に有意義な意見交換ができたとの感想が述べられました。

 引き続き、円山に場所を移し、海外招聘者を囲んでのディナーが催されました。折しも、札幌市内では雪まつりが開催中。渋滞を避けるために車での移動をやめ、参加者全員で地下鉄を乗り継いでの移動となりました。4つのテーブルに分かれての会食は、北海道産の食材をふんだんに使った創作料理で、日本や北海道が初めての方々にも喜んでいただけたようです。一日それぞれの研究について活発にディスカッションをしていたメンバーも、会食では家族のことや趣味の話など、和やかに進められました。

 いずれの招聘者も、北海道での視察は非常に有意義だったと感想を述べられ、さらに今後の各国による国際的な連携が呼びかけられて、盛大のうちに散会となりました。