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妊娠中期から後期の血液中にしめる各脂肪酸の割合と赤ちゃんの体格

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妊娠中期から後期の血液中にしめる各脂肪酸の割合と赤ちゃんの体格

オレイン酸、DHA(ドコサヘキサエン酸)などの脂肪酸はヒトにとって重要な栄養素の一つで、赤ちゃんの成長に欠かせません。また、DHAやEPA(エイコサペンタエン酸)は、必須脂肪酸と呼ばれ、ヒトは体内で合成することができない栄養素です。そのため、きちんと食事から摂取する必要があります。しかし、各脂肪酸が占める割合(どの脂肪酸が全体の何%を占めるか?)が妊娠時期によって異なるか、また脂肪酸組成と子どもの体格との関連はこれまでよく知られていませんでした。そこで、この研究では妊娠中のお母さんの血液中の脂肪酸量を測定し、各脂肪酸が占める割合を明らかにしました。また、生まれてくる赤ちゃんの体格との関連を検討しました。

何を調べたの?

お母さんが妊娠中期から後期の時の血液を頂き、9種類の脂肪酸を測定しました。各脂肪酸が占める割合と、生まれた子どもの体重、身長、胸囲、および頭囲との関連を検討しました。

この研究が明らかにしたこと

お母さんの血液中で各脂肪酸が占める割合(総脂肪酸における各脂肪酸の割合)は、妊娠の時期によって異なることが明らかになりました。出産日が近い妊娠35-41週には、総脂肪酸に占めるパルミトレイン酸およびオレイン酸が最も多くなる一方、DHAとアラキドン酸は最も少なくなりました。一方、妊娠35-41週にDHAやEPAが多くなると、生まれた子どもの胸囲が大きくなることがわかりました。

この研究から言えること

この研究からは、妊娠後期には血液中のDHAやアラキドン酸が少なくなることがわかりました。また、EPAやDHAなどの脂肪酸が少ないと、赤ちゃんが大きくなれない可能性が示されたことから、赤ちゃんの発育のために、とくに出産が近い妊婦さんはこれらの脂肪酸をしっかりと摂取するため、バランスの良い食事をしっかりと摂ることが重要であるといえます。

出典:X. Jia, et al., Association of maternal whole blood fatty acid status during the prenatal period with term birth dimensions: a cross-sectional study. Journal of Perinatal Medicine. 43 (5):565-75, 2015.

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