用語の説明

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PCBs

ポリ塩化ビフェニル(ポリえんかビフェニル、polychlorinated biphenyl)またはポリクロロビフェニル (polychlorobiphenyl) は、ビフェニルの水素原子が塩素原子で置換された化合物の総称で、一般式 C12H(10-n)Cln (1≦n≦10) で表される。置換塩素の数によりモノクロロビフェニルからデカクロロビフェニルまでの10種類の化学式があり、置換塩素の位置によって、計209種の異性体が存在する。略してPCB(ピーシービー)とも呼ばれる。なお、英語ではプリント基板 (printed circuit board) との混同を避け「PCBs」と呼ばれる事もある。熱に対して安定で、電気絶縁性が高く、耐薬品性に優れている。加熱や冷却用熱媒体、変圧器やコンデンサといった電気機器の絶縁油、可塑剤、塗料、ノンカーボン紙の溶剤など、非常に幅広い分野に用いられた。一方、生体に対する毒性が高く、脂肪組織に蓄積しやすい。発癌性があり、また皮膚障害、内臓障害、ホルモン異常を引き起こすことが分かっている。 出典:Wikipedia

疫学研究

疫学とは「人びと」を直接対象にして、健康障害の原因を解明する科学的な方法です。古くは、1854年にロンドンで起こったコレラの対策で、疫学という方法論が用いられました。疫学研究では、食中毒や感染症の原因の発見だけではなく、発がんのリスク(危険度)、薬とその効き目や副作用との関係、環境汚染と人々の健康への影響など、直接的な原因と結果の証拠を見出しています。疫学研究には、大きく分けて、調査に協力してくれる方に何らかの付加をおこなう介入研究と調査に協力してくれる方を見守るだけの観察研究とがある。

横断研究

横断研究(おうだんけんきゅう、cross-sectional study)とは、疫学研究における手法の一つ。時間軸をもたずに、ばく露と発症を同時に観察する。関連性は明らかになるが、因果関係を示すことはできない。

環境ホルモン

「内分泌攪乱物質」(ないぶんぴかくらんぶっしつ)のこと。「内分泌攪乱物質」を一般市民に分りやすく紹介するために、日本放送協会と井口泰泉(横浜市立大学教授、当時)が「環境中に存在するホルモンのような物質」という意味合いから「環境ホルモン」という通称を考案した。一般向け解説書や行政文書、報道記事で広く使われている。体内で合成されるというホルモンの本来の定義から外れており、実際にはホルモンとはいえないため、「環境ホルモン」はあくまでも便宜的な呼び方であるという見解も示されているが、日本内分泌撹乱化学物質学会(環境ホルモン学会)は、その規約で「外因性内分泌撹乱物質(環境ホルモン)」とし、環境ホルモンを正式な通称として採用している。 出典:Wikipedia「内分泌攪乱物質」の項より抜粋

介入研究

(かいにゅうけんきゅう、intervention study)では、調査に協力をしてくれる方に何らかの付加を行う。薬の有効性を確かめるために用いられる臨床研究も介入研究の一つ。

揮発性有機化合物

常温では液体だが,揮発しやすく空気中では気体として存在する物質。世界保健機関(WHO)では沸点の違いにより以下のように分類している。 ①   <D-50℃ 高揮発性有機化合物(VVOC) ②   50℃-260℃ 揮発性有機化合物(VOC) ③   240℃-400℃ 半揮発性有機化合物(SVOC) ④   380℃以上 粒子状有機化合物(POC)

コーホート(コホート)

コーホート研究(こーほーとけんきゅう、cohort study)とは疫学研究における手法の1つ。コーホートとは、もともとは古代ローマにおける歩兵隊の単位で、転じて共通の因子を持った集団という意味で用いられる。 出典:Wikipedia

臍帯血

さいたいけつ。胎児と母体を繋ぐ胎児側の組織であるへその緒(臍帯:さいたい)の中に含まれる胎児血。1993年以降は白血病などの血液疾患患者への移植医療に広く用いられるようになっている。出生コーホート研究では、生まれた赤ちゃんの曝露レベルや健康を調べることができる生体サンプルとして重要。 出典:Wikipedia

シックハウス症候群/シックビルデイング関連病

1970年代に,欧米で省エネルギーを目的にオフィスビルの高気密化を行なったことから生じた室内環境問題はシックビルディング症候群として名付けられた。パティの産業衛生(Patty'sIndustrial Hygiene)の定義では,①非特異的な症状(眼,鼻,喉の刺激症状,頭痛,倦怠感,皮膚刺激症状,集中困難)があり,ビル内の相当数の人が訴える。②ビルを離れると良くなる。③多種の要因が重なって原因になることがあり,詳しく環境を調べても原因が良くわからないこともある,とされる。シックハウス症候群は,基本的にシックビルディング症候群が住宅で生じたものと考えられている。診断は症状の出現とともに,住宅環境に原因があると推定されることが必要となる。これまでにシックハウス症候群の原因としては,化学物質のみならずダニ,真菌など生物学的要因や,水漏れなど湿度環境(ダンプネス)の悪化による微生物の増加や,構造物のダメージがあげられている。またライフスタイルや精神心理的要因が症状やリスクの大きさを修飾することが報告されている。シックハウス症候群の調査研究では,スウェー’デンのアンダーソンらによってシックビルデイング症候群の皮膚症状・粘膜刺激症状,精神神経症状をスクリーニングする調査票MM040EA (日本語版は溝上ら)が開発されており,スクリーニングに用いることができる。なお建物内の室内空気質が原因となる疾病で,原因が明らかで医学的に病名がつくもの(アレルギー,皮膚炎,レジオネラ細菌感染,過敏性肺炎,有機溶剤中毒症,等)はシックビルデイング関連病と呼ぶ。

真菌

いわゆるカビ・キノコ・酵母のこと。直接真菌感染症の原因となるほか,細胞壁に含まれるβグルカンによるアレルギー,二次代謝産物である微生物由来VOCやマイコトキシン(カビ毒)産生による健康影響の可能性が考えられる。これまでにおよそ8万種以上の真菌が記録されているが,室内で同定される主な真菌にはCladosporium属(クロカビ). Aspergilus属(コウジカビ). Penicillium属(アオカビ), Alternaria属(ススカビ), Eurotium属(カワキコウジカビ).Candida属などの酵母がある。室内気中真菌量は一般的に季節変動があり,春・秋に多く冬に少なくなる。真菌が発生しやすい環境には ①高湿度,②室温20-30度,③えさとなる有機物が多い,④長期間利用しない場所,⑤空気の流れがない,⑥家塵が多い,⑦結露が生じる,などがある。

ダンプネス(湿度環境の悪化,湿気の上昇)

いわゆる室内の相対湿度ではなく,湿気がありじめじめした状態を示す。ダンプネス(湿度環境の悪化,局所での湿気の上昇)は真菌等の微生物の増加や,構造物へのダメージを引き起こす。代表的なダンプネスの指標としては①結露,②風呂場以外でのカビの増殖,③かぴ臭さ,がある。また,雨漏り,水道管の破裂,水道栓の閉め忘れ等による水漏れ事故は構造物に過度の湿気を与えることになる。加湿器の使用はメンテナンスが不十分だと貯留水やフィルターに微生物が増殖するため,注意が必要である。

内分泌かく乱物質

内分泌かく乱物質(ないぶんぴつかくらんぶっしつ、endocrine disruptor)は、環境中に存在する化学物質のうち、生体内でホルモンと同じように働いたり、逆にホルモンの働きを阻害するもの。生体の本来のホルモンの機能を変化させることにより、健康に有害な影響を及ぼす可能性がある。通称として「環境ホルモン」がよく使用されている。 出典:Wikipedia

ハイリスク群

ある病気になりやすい特定の集団。

ばく露

有害物質や病原菌などにさらされること。食品や水などを介した経口的なもの、呼吸によるもの、皮膚を通じた経皮などの経路がある。また、ばく露したからといって、必ずしも全てが身体の中に取り込まれるわけではない。

前向きコーホート

「前向き研究(prospective study)」、「プロスペクティブ・スタディ」集団を時間の経過とともに追いかける。特定の要因に曝露した集団と曝露していない集団を一定期間追跡し、研究対象となる疾病の発生率を比較することで、要因と疾病発生の関連を調べる観察的研究である。

無作為化比較試験

 新薬や新しい治療法が本当に効果があるものかどうかを知るには、その新しい治療法と今まで標準的に行われてきた治療法を比べて、どちらが優れているかを見る必要があります。いくつかの治療法を比較してどれがいちばん優れているかを決める方法を比較試験と言います。  比較試験を行うとき、参加者を医師の判断や患者の希望で二つの比べられる治療に振り分けると、たとえば、体力のある患者や、若い患者ばかりが片方に固まるといったことが起きる可能性があります。それでは、新しい治療法の効果を正確に判断することはできません。そこでそのような偏りが起きないように、コンピュータなどを使って機械的に振り分ける方法を、無作為割り付けまたはランダム割り付けといいます。そして、無作為割り付けの方法で実施した臨床試験を無作為比較試験といいます。無作為比較試験のことをくじ引き試験ともいいます。出典:Weblio辞書