朝ごはんの大切さとおやつとの付き合い方

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平成22年度の「全国学力・学習状況調査」(文部科学省)のから小学生・中学生の朝食の摂取状況と学力・体力との関係性について結果報告が
ありました。今回は、この結果についてご紹介します。そして、今後の朝ごはんとおやつについてのアドバイスを管理栄養士の立場から少し述べたいと思います。

社会環境の変化(食の欧米化、コンビニエンスストアの充実化、中食化、外食化、核家族化)により、食の形態も時代と共に大きく変化してき
ました。子どもの朝食摂取状況については、朝食を全く食べない割合が減少してきているものの、朝食を食べないことがある小・中学生の割合
は、全国学力・学習状況調査の結果によると、小学校6年生で11%、中学校3年生では16%に達しています。

*中食化…家庭外で調理された食品を購入して持ち帰り、家庭の食卓で食べる食事の形態のこと
また、肥満傾向にある児童生徒の割合は、中学校1年生で最も高く児童の約10.3%(平成20年度)になっています。一人一人が健康的に過ご
し、健康寿命を延ばすためにも、栄養バランスの良い食事、適切な運動、睡眠といった規則正しい生活が必要不可欠です。しかし、大人になって
から食習慣を改めることは大変難しいことが知られています。そこで、子どものころから家庭においてもしっかりとした食生活を身に付けていく
ことが大切です。

*健康寿命…日常的に介護しないで、自立した生活が出来る期間のこと で、平均寿命から介護の期間を引いたもの。

なぜ朝食をとることが大切なの?
就寝中も呼吸や心臓を動かすことにエネルギーは消費されているため、朝、目覚めた時は体のエネルギーは少なくなっています。そこで、朝食は、
眠っている間に低下した体温を元に戻したり、脳や体を目覚めさせ、勉強や、運動をするための必要なエネルギーの源になります。全国学力・学習
状況調査では、調査した小学校6年生と中学校3年生のすべての教科におて毎日朝食をとる子どものほうが、学力調査の平均正答率が高い傾向
にあることが、明らかになりました。また、毎日朝食をとる子どものほうが、体力合計点が高い傾向にあることも分かってきました。

朝ごはんをおいしく食べるために・・・

朝食の必要性はわかっているけれど・・・、なかなか朝ご飯食べないのよね・・・というお母様。ここで少し、朝食をおいしく食べるためにお子様
やご家族の生活をちょっと見直してみませんか?

▶前の日の夕ご飯や夜食をとりすぎていませんか?
特に夜遅くに、何か食べていませんか?
▶夜更かしせずに、早く寝ていますか?
▶朝はゆとりをもって起きていますか?
▶朝食前に布団をたたむなど体を少し動かしていますか?

 

次に朝食を作るときのちょっとしたポイントをご紹介します。食品はおもに体をつくるもとになる食品、おもに体の調子を整えるもとにある食品、おもにエネルギーのもとになる食品の大きく3つのグループに分けることができます。食事を用意できない朝も、食べないで学校に行くよりも台所にあるものを「3つのグループ」で分けて、うまく組み合わせて食べるようにしましょう。また、具たくさんの味噌汁、スープがあれば不足しがちな野菜も摂れますね。

おやつとの付き合い方

思わずおやつを食べすぎて、食事がきちんと食べられないことはありませんか?おやつは、朝、昼、夕の3 度の食事をきちんと食べていれば、毎日かならず食べなければならないものではありません。おやつは“お菓子”に限
定せずに、おにぎりやさつまいも、果物など食事で足りなかったエネルギーや栄養素を補うものです。1日におやつで摂ってよいエネルギーはおよそご飯茶碗1杯分(120 kcal)です。普段のリンゴやバナナも、バターで焼き、仕上げにシュガーをちょっとかけるだけでよそいきのおやつになります。おやつは子どもの楽しみ・気分転換の意味もありますので、おやつの食べる時間、量を考えて上手く付き合いましょう。