家族ができる”家族療法”

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医療が現代のように発達する前から、病気や怪我を克服するために身近にある薬草などを上手く利用し、長い年月をかけてあみ出されたおばあちゃんの知恵袋“家庭療法”は、今も昔と変わらず家族の健康管理に活かしていきたいものです。風邪の引き始め、急な腹痛や頭痛、のどの痛みや鼻づまりなど、病院に行くほどの症状ではないけれど重くならないようにしたい、夜間で病院に行けない、そんな時は“家庭療法”の出番です。特にお子様には、お母様や家族の暖かい手当てが、病気の辛さや不安感をも和らげてくれ、良い治療となることと思います。
家庭療法の中でも出番が多く冷蔵庫に常備していると便利な食品のひとつに、“しょうが(生姜)”があります。生姜は生薬として日本に入ってきたもので、今でも多くの漢方薬に混合されています。生姜の辛味成分ジンゲロンは、その発汗作用により新陳代謝が高まり、血液の循環をよくし、内臓の働きを活発にします。食欲増進、鼻づまり、悪寒、発熱などに効くとされています。

また、生姜と並ぶ生薬として出番の多い食品に、ネギがあります。ネギの薬効成分である揮発性物質・硫化アリルはネギの白い部分に多く含まれ、ネギを刻んだ時に目が染みるのはこの硫化アリルのしわざです。食べれば神経を刺激して消化液の分泌を盛んにし、食欲を増進させてくれます。発汗作用を促すので熱を下げ、抗菌作用や殺菌作用でのどの痛みも和らげるなど、風邪の初期症状を緩和し、風邪予防に効果的です。

その他、冷蔵庫の中にあると便利な“家庭療法”向きの食品には、大根、番茶、くず粉、梅干などもありますので、冷蔵庫に常備して是非お試しください。

風邪の引き始め(悪寒や微熱がある時)に

しょうが湯(足湯)
生姜150gをすりおろし、ガーゼ(お茶パックなど)で包みます。洗面器(バケツ)にお湯を張りガーゼを浸して、しょうが湯をつくります。寝る前に15分間ぐらい両足を温めます。体が、ポカポカ温まったところで、すぐに寝ます。

しょうが葛湯
生姜のおろし汁少々、くず粉大さじ1杯をカップ1杯の熱湯にとかし、透明になるまで良くかき混ぜます。好みで黒砂糖を加えます。

*くずは漢方でいうところの葛根にあたり滋養があり、体を温めてくれます。

軽い風邪の色々な症状
(頭痛・鼻水・のどの痛み・咳など)に

ダイコン湯
大根と生姜をおろし、ハチミツを加えて熱湯を加え、熱いうちに飲みます。特に咳やのどの痛みに効果的です。

体の冷えからくる頭痛に

しょうが入り番茶
熱い番茶に生姜のすりおろしを少量入れ、熱いうちに飲みます。体が温まってきて、頭痛を和らげてくれます。

のどの痛みに

長ネギの湿布
ネギの白い部分を長さ10・くらいに3本切ります。縦に裂いて広げ外側をしんなりするまで火であぶります。ネギの油分がにじみ出てきたら、タオルかガーゼで包み、裂いたネギの内側の面がのどに当たるようにして巻きます。20~30分ほど巻いたら新しいネギと交換します。

ダイコンあめ
ダイコンを約1・角に切り、底の浅い容器(空き瓶)に入れ、その上に水あめかはちみつを大根がかぶるくらい注ぎます。そのまま一晩置いて出来上がりです。