子どもの歯みがき

Pocket

7歳ごろは乳歯から永久歯へと“歯の交換期”を迎える大切な時期です。永久歯はこれから一生使用するとても大切な歯であり、12歳ごろまでに28本生えそろいます。しかし、この時期は歯が抜けたり生えたりで歯並びがデコボコしていて、歯みがきが難しい時期です。今回はお子様の大切な歯を健康に保つためのポイントをご紹介します。

歯みがきのポイント

毎日の歯みがきで大切なのはみがく回数と、特にみがく順番とみがき方です。

○みがく順番 「グルリ1周」方式で行いましょう。

①下の歯の裏側→上の歯の裏側
②上の歯の表側→下の歯の表側
③奥歯のかみ合わせ部分のミゾ

…の順番で、グルリとひと続きになるようにみがきます。この順番はあくまでも目安ですので、お子様が自分でみがきやすいコースを決めておくとよいでしょう。

③奥歯のミゾとその奥は最後にしっかりと

口の一番奥に生えてくる6歳臼歯は、完全に生えるまでに1年近くかかります。それまでは手前の歯よりも低い位置にあるため、普通にブラッシングしていたのでは毛先が届きません。
※歯ブラシを口の真横から入れて、かみ合わせの面を中心にみがきましょう。

○みがき方

乳歯と永久歯が一緒に生えているため、高さも違えばすき間もあって、それだけでもみがき残しができやすくなります。歯ブラシで強くこすると歯ぐきにふれて痛く感じやすいので、歯ブラシの毛先をやさしく当てて「軽く小刻みにブラッシング」します。ゴシゴシではなく、プルプルと歯ブラシで歯の1本ずつを「円を描くように」やさしくみがきましょう。

右の歯が虫歯になると左の同じところも虫歯になることが多いので、1本虫歯になったら反対側の歯にも注意しましょう!

しっかりみがきたいところ

○歯と歯の間
歯ブラシの毛先が歯と歯の間に届かないため、虫歯になりやすいです。歯ブラシを直角に当てて、ブラシの毛先でプルプル小刻みにゆらすとみがきやすくなります。

○歯と歯ぐきの境目
歯と歯ぐきの間には少し段差があり、みがき残しになりやすいです。歯の表面に歯ブラシを45度に当てて小刻みにブラッシングしましょう。

○歯の抜けたところ
歯が抜けてすき間ができているので、歯ブラシをタテやナナメにして毛先が歯に当たっているか、鏡で確かめながらみがきましょう。

歯みがき粉のポイント

Point1 歯みがき粉はつけすぎを防ぐため、ごはん粒くらいを歯ブラシですくうようにつけましょう。
Point2 歯ブラシに歯みがき粉をつけたら、歯ブラシをぬらさず口の中へ。ぬらしてしまうと、口の中で歯みがき粉が泡立って味が広がり、「みがいた気分」になってしまうので気をつけましょう。

お母様がする仕上げみがき

鉛筆が使えるようになったら、一人で歯みがきをさせる時期ですが、小学校低学年ぐらいまではお母さんが仕上げみがきをしてあげましょう。
Point1 歯みがき粉はフッ素入りが効果的です。フッ素は歯へのミネラルの補給を促し、健康な状態に修復(再石灰化)する働きがあります。また、フッ素で再石灰化した歯は酸に強くなるため、虫歯になりにくくなります。
Point2 ひざの上にお子様の頭をのせてあお向けにし、歯ブラシを持っていないほうの手であごを固定するとみがきやすくなります。寝かせみがきを嫌がるようでしたら、前に立たせて後ろからのぞきこむような姿勢でみがくという方法もあります。
Point3 歯ブラシはペンを持つような「ペングリップもち」がいいでしょう。お子様の歯は小さいので、手首を小刻みにやわらかく軽く動かしながら、歯ブラシの先端で1本1本みがいていきます。

お子様のひとりみがき

Point1 まず口の中を鏡でよく見て、自分の歯の形や歯並びを知りましょう。歯ブラシが届きにくいところは、みがき残しが多いので特に意識して1本1本ていねいにみがくようにしましょう。
Point2 1日1回はていねいに歯みがきをすることが大切です。夜寝る前は特に時間をかけて念入りにみがきましょう。寝ているときはだ液の分泌が少ないため、菌が増えやすくなります。しっかりみがいておくと、歯垢がたまりにくくなります。
Point3 続けることが大切ですので、立ったままみがくのを嫌がるなら、椅子に座って、テレビを見ながら…など工夫してみてください。

参考文献
田賀ミイ子「あかちゃんは口で考える」 2007 冨山房インターナショナル
日本臨床矯正歯科医会「キッズの歯並び*すくすくスクール」 2005 小学館スクウェア