テレビゲームは子どもたちに有害?

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「ゲーム脳」という言葉をどこかで聞かれたことはあるでしょうか。少し前まで、一部テレビ、ラジオ、週刊誌などで話題になっていました。「ゲーム脳」は、日本大学文理学部体育学科教授である森昭雄氏が著書「ゲーム脳の恐怖」で使用している造語です。その著書で森氏は「脳波測定によりテレビゲームをする人間の脳波は認知症患者と同じ脳波になり、これは脳がダメージを受けている証拠だ」と述べています。つまり、森氏は「テレビゲームをやりすぎると脳に悪影響を及ぼす」ということを科学的に証明したと主張しています……。
森氏の「ゲーム脳説」は、教育関係者などにはかなり好意的に受け入れられたようですが、多くの脳科学者は「ゲーム脳説はとても科学的であるとは言えない」と批判的でした。さらに、森氏以外には、テレビゲームが脳に悪影響を及ぼすという主張をしている科学者は全くいません。現段階では、テレビゲームの有害性について、脳科学的な確たる証拠があると言えないのが現状です。それでは、テレビゲームは子どもたちに悪影響を及ぼすことはないのでしょうか?

テレビゲームは子どもたちに有害?

「百ます計算」で名高い陰山英男氏(立命館小学校副校長兼立命館大学教授)は、子どもたちの学力向上には、「読み書き計算」での徹底した反復学習と「早寝、早起き、朝御飯」の生活習慣確立が重要であるとして、実践された結果多くの成果が上げられています。

陰山氏の言葉で特に印象的であるのは、「生活習慣が確立されて確かに子どもたちの成績も上がったが、それ以上に親たちが喜んだのは子どもたちが毎日とても生き生きするようになったことだ」ということです。

ゲームに没頭してしまった子どもたちは、早寝、早起きなど適切な生活習慣や基礎的な学習がおろそかになってしまい、本来その子が持っている能力を十分発揮できなくなって、毎日を生き生き生活していないかもしれません。

提案!
テレビゲームとの上手な付き合い方
我が家ルールを!

例えば…
●一日のゲーム時間を約束!
●早寝・早起き、食事の時間、お手伝い、宿題など、基本的な生活習慣をきちんと守らないとゲームは禁止!

テレビゲームは、子どもたちにとって非常に魅力的であるとは思いますが、その魅力が強すぎて、ゲームをすることに日常生活の多くの時間を費やすようになることは有害と言っても過言ではありません。ゲームの虜になって長時間やり続けること、生活習慣が乱れ不健康になること、ひいては学力の低下、親子のふれあいの時間がなくなることこそが、問題なのではないでしょうか。
そこで、基本的な生活習慣をきちんと守るための、テレビゲーム使用に関する“我が家ルール“を作ることをお薦めします。