エコチル調査北海道センターユニット

ごあいさつ

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 化学物質の子どもへの影響、特に妊娠中の曝露による次世代影響に世界的な関心が高まっています。にもかかわらず、日本ではこれまでに胎児期曝露に焦点をあて、出生前から追跡した研究はほとんどありませんでした。そこで私たちは2001年から、”環境と子どもの健康に関する北海道研究”を立ち上げ、胎児期の母の血液、分娩時の臍帯血などを長期保存し、先天異常、出生時体格、神経発達、アレルギー疾患などと環境曝露との関連についての調査を10年間行ってきました。この調査は、エコチル調査研究の先駆け的なモデルとなっています。

 

 エコチル調査の特徴は、それぞれの地域特性を生かしながらポピュレーション・ベースでできるだけ高いカバー率を目指して対象者をリクルートすることです。北海道の面積は広く、日本全体の2割を占めています。そこで、人口190万人の都市圏である札幌、人口36万人の中核都市・旭川、オホーツク海に面し、農業、林業、漁業地域を周辺にもつ北見市周辺1市4町合計16万人の3つの異なるエリアにおいて本調査を実施します。

 

 北海道地域の環境曝露の特徴として、農業生産量が多く、特に作物の種類が多様であるため農薬曝露人口が多いこと、また日本の中で最も寒冷地にあるため、住宅の気密性・断熱性は極めて高く、子どもや妊婦は室内環境の影響を受けやすいことがあげられます。自然が豊かな北海道で、長期的な研究に取り組み、子どもの健康や安全の課題に取り組む意義は大きいと考えています。

 

北海道ユニットセンター
センター長 岸 玲子

 


soshiki

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